世界に届けるひとりごと

オタクがつれづれに残す備忘録

擬態で生きるチャーケニストが解き放たれるとき

10/8 (月、祝) チャージマン研!ライブシネマコンサート Vol. 2

 

 

行ってきました。引っ越して第1回の記事がチャー研。チャーケニストの鑑である。

先に結論を言ってしまうと、最高の一言につきます。

 色々話していきますね

 

 

 

 

会場が渋谷だったので、あのスクランブル交差点で友達と待ち合わせてたんですけど、その時に「日本の渋谷というところに日本人が一番集まる交差点があるらしい、そこで爆発を起こせば日本はパニックに陥るだろう」などとジュラル星人の言いそうなこと・立てそうなガバガバ計画選手権を開催してました。準備が万全すぎる。

 

 

会場は渋谷駅から歩いて5分ほどの、区民会館のような、事務所や図書館も併設されている建物で、まるで住民票を取りに来たような気分に。しかし入口に貼られていた『本日の催し物』のところに堂々とチャー研ポスターが貼られていてそのミスマッチ感に早くも気が狂うかと思った。

なにぶんそういう場所だったので、誰がチャー研のために来ているのかよくわからず、いっそここにいる全ての人がチャーケニストなのではとイップスに陥りかけた。でも建物の周りを歩いていたチェックシャツの男性3人組はきっと間違いなくチャーケニストだったと思う(偏見)

 

 

 

 

 

ここで述べておくべきことが一つ、私は同じ友人とコラボカフェも参戦済みです。あの阿〇ヶ谷の。あのときがチャー研に関わる初めてのイベント参加でした。つまり、初めて自分たち以外の「チャーケニスト」に出会ったのがそのときです。たしか2年前の夏だったと思うのだけども。

その時の衝撃は今でも鮮明に思い出せます。そもそもカルト的人気がある、とは言うものの、「どこにそんな人々が?」という疑問が我々の中にあり、確かに有名ではあるけれどコラボカフェに来るようなファンなどいるのか…?某動画にコメントを書いた人は全て虚構なのでは…?などと、現実を知るまではまるでSFのような恐怖を友人とともに抱いていたので、予想を裏切って整理券が配られるほどの人気ぶりをこの目で見ると逆に日本大丈夫かと恐怖を感じた。

 

そのコラボカフェについても残しておきたい記憶が山ほどあるので、いつか記事にしようと思います。

 

 

 

 

 

さて、今回のオーケストラに話を戻しますが、とにかくコラボカフェなんかと比にならないくらい人がいた。あたりまえだけど。いやこんなに集客できるもんなの!?と素直に驚きが隠せてなかった。友人は受付の「チャージマン研!のチケットをお持ちの方は~」の時点で笑っていた。「チャージマン研」って名を他人が発してるだけで笑えるお年頃。

受付を通りロビーに入るとジュラル星人のフラスタがお出迎えしてくれたことが衝撃すぎて人目もはばからず爆笑してしまった。

物販も、何も買わないつもりだったのに気づいたらまんまと缶バッチを買ってしまっていて自分でもびっくり。なぜこんなにも缶バッチにするシーン選びのセンスが良いんだ???と半ギレでチャージンゴーしてる研坊とやられてるジュラル買ってた。どこにも付けていけないのに……また次のイベントに行くしかない、こうしてスパイラルに陥ってゆくのだ。。。

 

 

 

 

 

 

そして始まる期待のステージ

2部編成で、第1部は宮内國郎さんの手がけた名曲をメドレー形式で演奏するものと、チャー研のBGMのメドレー。第2部がライブシネマという形式でした。

 

 

 

 

恥ずかしながらチャー研が聴けるとウキウキで来たのんき者なので宮内さんの他の楽曲は全く知らなかったのですが、ウルトラマンのうたなどの超有名曲もありめっちゃ感動した。改めて聞いてみると、どの曲も宮内さんのカラーというか、いやはっきり言ってしまうと「チャー研み」を感じた。どれもチャー研で流れててもおかしくない。逆に作曲家として自分のカラーを音だけで確立するってすごくないですか。すごい人に作ってもらったんだなチャー研って、と感慨深かったです。なおさらなんであんなキチ○イアニメになってしまったんや。天国で泣いてるぞコラ。

 

 

 

 

 

だんだん書くのが疲れてきた。これから本番だというのに。司会者の方もそれまでのメドレー曲のことを「準備運動」とのたまう衝撃。こやつ、天下のウルトラマンをチャー研の前座にしよったぞ…末恐ろしや……

これだけじゃなく、とにかく司会の方のチャー研愛がすさまじかった。言葉の端々に小ネタ仕込んでくるし、しかも某コメント付き動画の 空耳語録を平気で使うし。最初に「たなびたいことが…」と言ったときまじで聞き間違いかと思った。

あれだけ仕込めるほどのチャー研知識豊富なのに、ひたすら語彙貧で「いや~すばらしいですね」しか言えないしなかなかにアドリブがきかないところも同人感というか、内輪サークルか?というような空気にとてつもないデジャヴな不安を感じた。なんだろうこの気持ちは…

 

 

 

他の出演者の方々(指揮者、オーケストラ、ひばり児童合唱団、ジュラル歌劇団、佐藤昇さん、など、ほかにもいたらすみません)はなんというかマジでプロ。(語彙0)

合唱団の子たちによるチャー研OPと研とキャロンのうたは透き通った歌声で壮大さを感じたし、公演中にたぶん3回くらい彼らによるOPを聞いたが、聞けば聞くたびに「いたいけな子どもたちによくもこんな歌を!ありがとう!!!!!!!」って気持ちになった。

それと魔王様、星くん、ボルガ博士、ピアノの先生などなどの声を当てられた佐藤さんの演技力が素晴らしすぎて圧倒される。本当にすごい。もはや語彙が溶けてて申し訳ないが本当にすごいんだ。声優になりたいと軽々しくのたまうオタクは星くんと魔王様の演じ分けができてからものを言え。

というか全体的に「プロのちからってすげー!」って感じさせるコンサートでした。プロの全力のおふざけというこの豪華さがどうにも伝わらないのがもどかしいが、とにかく「「「もったいない」」」の一言に尽きる……

 

合唱団の子たちは練習中この歌についてどう思っていただろうか。舞台袖で笑う私たちを見てどう思っただろうか。意味わからんアニメ映像を見て、何も笑いどころもないところで空虚に映るコメントに笑う私たちを………そしてなによりその子たちの親は子どもの晴れ舞台にどう思っただろうか………………

 

オーケストラの方々も普段はクラシックとか弾いてるだろうに、なんでこんなことを…?と冷静になると疑問しか湧いてこない。というかおそらく客が一番冷静になっちゃいけないんだろうなと思う。

ところでジュラル歌劇団って何者なのかついぞわからなかった。みんな当たり前のように受け入れてたけど本当にどういう集団でなぜその名でやっているのか何もわからずに終わった。それだけ心残り。

 

 

 

 

 

 

 

このようにプロが完全に本気のおふざけをしているという貴重な空間に身を預けていたわけですが、ときどき本当に頭のおかしい出来事が突然起こるので軽くパニックになります。その中でも特に脳が処理できなかったものがコチラ。

・「お菓子好きかい?」「うん、大好きさ!」のコール&レスポンス

・「舌打ちのテーマを皆の舌打ちで合奏しましょう!」

・「佐藤さんにくじを引いてもらい、出たセリフを言ってもらうのでリピートアフター魔王をしましょう」

 魔王様に言ってもらう←わかる

 魔王様に言ってもらって、それをリピートアフター魔王しましょう←??????

 

列挙してみるとなんだか足りない気がするけど、まあ思い出せるのが強烈すぎて他のちょっとした頭のおかしい出来事など忘れてしまったのだな。気にするな!

 

 

 

 

 

 

 

最後に魔王様の演説(生存ver.)に皆で「おおーーー!!!」と応える。つまり我々はジュラル星人だったのだ。

そしてそのあとアンコール?としてみんなでチャージングゴーのポーズをして、起立の上チャー研OPを大合唱。久しぶりにこんなたくさんの人と合唱してなんだか校歌を歌っているような懐かしさを感じてついつい声が大きくなってしまいました。まさかフルで歌わされるとは思わなかったが。

 

 

 

 

 

全体を通して、指揮者や演奏者たちスタッフのチャー研愛ゆえの構成や発言が多くてファンとって本当に感涙モノでした。というか公式がファンの喜ぶポイントをわかりすぎてて困る。傑作だワイ。

そしてどんな無茶ブリにも応えられる訓練された我々の一体感がすごかった。

うーんいや一体感というか、こう「同志」のような仲間意識も潜在的にあったような。よくわからないが、やはりチャー研の妙ちきりんな空気はチャー研好きが集まる場でしか味わえないし、たぶんそんな集まり数年に一度しかないという貴重さが相まってるんだろうなと思います。

 

 

 

 

 

終演後、渋谷の雑踏に消えゆくチャーケニストもといジュラル星人たち。こうして私たちは社会の中に擬態してまた生きていくんだなあと、その背中を見ながら思いました。

私たちが再び魔王様の下に集結し、団結と地球滅亡を誓うのはいつになるだろうか。そのときが来ることを心待ちにしましょう。

 

ツイッターで見ましたが、終演後残っていた人たちでも色々面白いことがあったみたいですね。やっぱチャー研ってすげえや。