世界に届けるひとりごと

オタクがつれづれに残す備忘録

近くて遠い、最高の席で見た景色

ミュージカルテニスの王子様 3rdシーズン

青学vs四天宝寺公演

 

全国中学テニス大会の準決勝、あの熱い夏が2018年12月より開幕し、先日の2月17日に幕を閉じました。

私が一番推して…もとい応援している四天宝寺の公演。私がテニスにハマった時期は六角戦とかドリライ2017とかやってたあたりだったので、満を持しての参戦。舞台を同じ公演期間中に複数回見るのは実は初めてですが、一ミリも後悔してない。

 

 

しかもちょっと自慢なんですが、今回最前を自引きしました。えっここで何の運使った???代わりに何犠牲にした???

 

 

その記憶をとどめておくためにも、ここでレポというかメモを残しておきたい。

なので四天レポというか最前レポです。日付はナイショ。

 

座席はセンターブロックの下手端。舞台の下手側階段のすぐそば。それ知ったの当日だったので、座席を確認した瞬間に手に握っていた半身もぎ取られたチケットを見て、それが持ってた価値に呆然としてしまった。

某7のコンビニで発券して、そもそも1列目ってことだけ見て浮かれていたし、まあ最前ならどの席になろうが通路やろ!どこでも同じや!と思ってたので座席番号の位置調べなかったんですよね。まさかの角席で今日が私の命日だったんだと確信した。

 

さらにお隣がおにぎり席(サクノチャン(虚無)のおにぎりをリョーマくんに渡せるラッキーな人の席)で、スタッフさんが開演前に「これをリョーマくんに渡してください」って事前にお願いしてきた。おにぎりのくだり、後ろの席じゃ何が起きてるのかさっぱりわからなかったので、「こういうシステムだったんか~」ってなるほど納得。

おにぎりはプラスチック!のりは黒いなんかのテープ!学芸会みたいなちゃっちさ!!!あたりまえたいそう~~~~

でもご利益ありそうなんで触らせて拝ませていただきました。また君に逢えますように。

 

 

 

 

開演して、最初に出てくるのはトリオ。会場をグー〇ルアース的なやつで見てる。タブレットって、、、時代やなあ。

そこに金ちゃん(残像)が映って隕石衝突みたくドガーン!!!と暗転したかと思えば金ちゃんがアリーナ後ろに登場。舞台まで走ってきて下手階段のところで「グレート(略)四天宝寺、はじまるでー!」と叫ぶので、つまり金ちゃんが目の前!!!!!!!!!腕の筋肉すっっっっっっっtぅtぅご!!!!!!!!!!!

3rdの金ちゃんはとにかく筋肉がすごかった。こいつは正真正銘パワープレイヤーやで…

 

金ちゃんを追いかけてわらわらと四天勢がアリーナ後ろから歩いてくる。下手通路には小春ちゃん、ユウジ、銀さん。上手通路からは謙也、財前、千歳。やっべ小石川覚えてない。。白石と一緒で舞台袖から…?円盤で確認するわ、すまんばいね小石川

ところでラブルスが私の席の真横でセリフいうんですが「三白眼で唯我独尊」のところで「3…?」とか数えながらお互いの体つついていちゃついてた。めっちゃ近い。ラブ。尊い

 

この席だとマイクに入らないように小声で話してることまで聞こえるーーー!!!!!!

あ、ちなみに別日オペラで見たら同じことしてた。毎回してたんだろうけど、基本最推し追うのに必死だしこの席入ってなかったらたぶん最後まで気づかなかったな。

 

 

以下試合・曲とともにつらつら書いていきます。ネタバレ含。

 

 

  • オープニング四天曲

私この白石がラケット振りかぶって始まるイントロが大好きなんですよね。ちょっとタメてから降るラケットの音が聞こえた(気がした)。

 

最前から聞くはじめてのテニミュ曲が四天宝寺の曲で、この大好きな曲だということが恐ろしく幸せで、脚色なく本気で震えが止まらなかった。足ががくがくいってた。

白石「いくで四天宝寺ーーー!!!」からすでに最高にかっこいい……全員近い…眩しい…

 

眩しい…………

 

 

いや本当に眩しかった。なにがって、ライトが。

ステージのライトが当たってめちゃめちゃ眩しい。

演者みたいな気分味わえる。 

 

基本視線が斜め上なんですよね。まっすぐ前を見るとみんなの靴しか見えない。

常時上を向いている感じなので首が痛い→上を向くのでスポットも視界に入る→眩しい。

それからこの曲か忘れたけれど、客席に向けられるライトあるじゃないですか。あの演出すごい好きなんですけど、直で当てられるもんだから目がつぶれるかと思った。

 

しかも、近すぎたため全景が追えない

ものすごく贅沢な文句なのだけど、自分の視界の狭さを恨んだ。

 

全体曲はフォーメーションが決まっていて、それが一番良く映えるのがやっぱりセンター、しかも上からみた視点なんですよね。なので最前が一番良く見えるかっていうとそんなことは全くなくて、むしろ逆。オーバーチュアやフィナーレなど、全体での群舞の動きはあまりよく見えない。

なので自分の前によくポジションがくる人を目で追う形になる。後述しますが、どうやら曲ごとというより人によって置かれやすい位置が決まってるようで、みんな万遍なくというより「この人よくこっちにいるなあ」って思うことが多かったですね。

 

 

  •  おにぎりシーン

上手からリョーマくんがこっちに歩いてくる

客席のサクノチャンは4人

さくの1「誰応援してんの?」→「オサムちゃん」(リョーマ「だれそれ…オサム…?」)

さ2 (隣の人) 目の前で立ち止まっておにぎりを受け取る

さ3 おにぎり2個目

さ4 なぜか寿司

 

目の前のリョーマくん、めちゃめちゃ顔小さかった。美人すぎてびっくりした。別にいいにおいはしなかった。(何を期待していた?)

 

というか通路も舞台の一部になっていると、観客もまた舞台の一部なのだろうかと思ったけれど、今回はっきりわかったのは観客は舞台にいないってことでした。

なーにあたりまえなこと言ってんだって感じかもしれませんが、あまり.5は見ない私にとってこのおにぎりや時々挟まれるコーレスみたいに「観客が絡む」舞台なんて見たことないので、本編における舞台と観客席の境界がどこまであるのか興味があったんですよね。

 

このリョーマくんではっきり感じたのですが、冒頭に後ろ通路から現れた金ちゃんも、真隣にいた小春ユウジも、携帯で話しながら通り過ぎたケンヤくんも、そして目の前を通ったリョーマも、誰も観客のことなど見ていなかった。もちろん見えてはいただろうけれど、「見られている」とは感じなかった。ある意味、世界観に真摯であった俳優さんたちに感動すら覚えるほど。

 

 

  • 橘さん新曲、二翼戦

千歳がでかいから見上げるの大変でめっちゃ首痛かった。

 橘さんの振り付けの、演武テニスみたいな動きするとこ好き。

 

 

  • 青学曲 

歌詞も相乗してか、めちゃくちゃ迫力あるーーーーーー!!!!!!!!!!

ドンドン!!!ガンガンガガンガン!!!

今回の席、当たりだなあって思ったのが、桃ちゃん先輩が目の前に来ることが多かったこと。歌い方とか、顔(濃さ?)とか発言とか、一番迫力ある人が目の前にいるその存在感たるや…!つい目で追ってしまう存在。これが…「推し」の誕生か…!(???)

 

 

  • S3

チャチャチャのときもそうだけど、白石が振りかぶってラケットを突きつけた瞬間イントロが始まる演出かっこよすぎる~~~~~~

エクスタもぼく変わも歌詞は変わらずアレンジのみ。最初は違和感あったけどまあ慣れる。

凱旋初日のぼく変わの「絶対に負けられない 負けてなるものか」のとこ、「まけ」がうまく発音できてなかったけど終盤には直ってた。これも成長だね。

 

ゲッザチャンの財前パート、「ああ 追い詰められてく」になってて驚き。ゴーゴーのときは「ああ 追い詰めてゆく」じゃなかったっけ。

だいぶ意味変わっちゃうけどどういう意図があったのかな?いまだに謎。

 

 

  • D2

この試合世界一好き。ラブルス曲、ライバルペア曲どっちも新曲だったけどどっちもこの公演の中で1、2位を争ってるレベルで好き!これぞテニミュって感じのアップテンポナンバーはやはり聞いてて心地いい。

 

このD2、本当に入ってよかったなって思ったのが、 ラブルス曲の大サビの客降りで小春ちゃんと初ハイタしてしまったこと~~~~~!!!!!!!

手拍子しながら目で追ってたら目の前に来たときに小春ちゃんが両手を広げてくれてて、アンコール以外でハイタできるとは思ってなかった私はポカン( ゚д゚)としてたら、にこって笑ってくれて…なんか「ハイタしようよ!」みたいな笑顔で…本当に優しい……恋に落ちた…ユウジお前とは直接対決だ……

実はキャストさんのファンサを真っ向から受けたのはこれが初めて。小春ちゃんは私の初めてを奪ったのだから一生尽くす…(言い方)

 

あとなんだかんだ言いつつ、この公演で笑って楽しく見れる試合ってこれしかない。だからなおさら、曲も楽しくなってたのがとても良いなと思ったし、演者もここが楽しいだろうなって感じて、なんとなくこの試合だけには一体感のようなものを感じた。

 

 

  • 二幕OP let's get it on together~勝ったモン勝ちや

私が愛してやまないLet's get it on togetherが残留してくれただけでもうオールオッケー。周りに聞くとone more step派が多く感じるけど、私はこの曲=四天戦のイメージが強い。曲の色味が黄色いからかな?(共感覚的な自分のイメージだけど…)

勝ったモン勝ちやでペアになる振り付けのとき、ziyuがイチャついてて眼福至福でした。

 

 

  • S2

 ベンチに吹っ飛ばされることで有名な試合。本当に吹っ飛ばされてた!!!!!!!

ベンチのセットがわかりやすくて良い。原作のイメージを壊さずにリアリティを求めてて、やはりテニミュも進化してるなあと感じます。

 

銀さんがタカさんとのパワー勝負を受けてたったとき、オサムちゃんや四天の先輩たちは「あちゃー」って感じの顔をしたり額に手を当てたりしてたんだけど、そんな中で金ちゃんだけが大喜びで応援してて、果てしない脳筋を感じた。金ちゃんらしすぎる。100000000おくまん点あげちゃう。

 

 

  • D1

 ダブルスではなく変則シングルスマッチだけど。

最推しの英断を間近で見れたのは幸せでもあり、また辛くもあった。「お膳立て」は謙也さんの本意だが、ラケットを託すことで手放す推しの姿はカッコいいというより、自分で自分に見切りをつけざるを得なかった弱者の姿だ。それをカッコよく演じてくれたcdくんには、一方的すぎるが本当に感謝しかない。

 

そして試合中一番可哀そうな財前くん………

何回か見て確認したところ、ポーチ失敗後、財前もまたラケットを手放してしまっていた。ボールに触らせてもらえないどころか、ラケットすら「持てなく」なってしまった財前が、「天衣無縫の極みに一番近い男」と歌っていたのは酷すぎて直視できなかった。

 

 

試合後、両校とも並んで客席側にも挨拶したときが、四天宝寺の敗退という事実を一番強く実感した。

試合の流れや結果を知っていても、一番前で、圧倒的な迫力で「終わり」を告げられたこの瞬間が、この公演の中で一番辛かった。

何度も何度もこの挨拶を聞く度に「勝ってほしかった」と漠然と思っていたが、この時初めて本当に応援席に座っていた気分になった。

 

 

  • 一球勝負 (S1)

 セットがめちゃめちゃよく見える。

機材が上下する動きとか、暗くてオペラでは見えなかったところまで見えてしまって先ほどまでの涙が全部引っ込んだ(笑)

あと下からの目線なのでどうしても背景のCG映像とリョーマくん、金ちゃんがずれて見えてなんか酔うかと思った。

 

 

  • カテコ、ふわふわNW

初めにも言った気がするけど、小声で話してるのが聞こえる席なんですよね。なのでバウのときにこっそり「ありがとうございます」って言ってる人がわかる!!!!聞こえる!!!!!!! 

オトク~~~~~!!!!あくつ役の人もこっそり言ってて見た目とのギャップ激しすぎた。好き。

 

アンコふわふわでは、ステージ上の目の前で踊ってた桃ちゃんのことガン見してたら降りた瞬間真っ先に来てくれた(語弊のある言い方)。ハ~~~~~~~~~~~~神。やれやれしかたねーな系な態度で来た。さらに神。

あとあくつ海堂とハイタしました……ありがとう世界……

別の日はほとんどできない日ばっかだったけど、立ち見のときに金ちゃん小石川菊丸からファンサもらえたので余は満足です。

 

ふわふわダンスで一番好きなのはユウジだな~キレがあって良き。ステージ上にいたけど前の方の人にファンサ送ってて「できる男やな~…」って思っていた。

 

 

 

 ざーーーーーっと思い出してみてこんな感じです!

書くのめっちゃ疲れた。あと千秋楽から日経ちすぎ。

ムパも楽しみです!!!!チケ頑張ろー!

 

諸行無常と平清盛は言った

5年くらい通い続けたエステサロンが、ついに閉店してしまうらしい。

 

せっかく上京するしついでにと、久々に予約を取ったのが半月前。県をまたがないといけないため滅多に行けないが、それでも予約の時点では何も変わったところはなかった。

 

店に入り、お金を払い、施術を受け、終わって水を1杯もらうまでいつもと同じ。

そしていつもならば、次の来店の目安を教えてもらうのだが、今回はそれを言われなかった。

 

「年内でクローズする可能性が高く、新年の予約はまだ受け付けていないんです」

 

と。

 

私は最後(かもしれない)の来店なのに、これまでのお礼も悔やむ気持ちも何も言えないまま、まるで次があるかのように挨拶をして店を出た。

驚きすぎたのか、と問われると正直そうとも言えない。というのも、チェーン店ほど流行るような場所でもないし、お客さんが溢れて予約が取れないといったこともないから、ある種予測がついたことでもあったからだ。

でも、まさか本当になるとは微塵も思っていなかったことで、「その店が閉店すること」というよりも「当たり前にあった店がなくなること」にショックを受けていた。

 

 

始めに5年くらい通った、と書いたが、本当に長く通ったサロンだった。

大学3年生の頃に通い始めたため、今が6年めくらいだろうか。当時は東京に住んでいたためそこで契約して、大学時代は頻繁に通っていた。就活スーツで伺ったこともある。引っ越しをして、関東圏内とはいえ通えなくなってしまったが、それでも年1~2回行くようにしていた。

 

実際とても信頼していたし、新規で店を探す気力も今はない。

でもそれは悲しみというより、どちらかというと、一種の「空しさ」であるように思う。

「当たり前の日常」から引き算されてしまう、「当たり前に行くことができる店」

その引かれた部分がこの空しさなのだ。

だからまた別の店で埋めればいい。もしくは「エステに通うこと」を思い切ってやめて、別のことで満たせばいい。

 

そしてこの「変化」はいずれ「日常」に馴染んでいく。

 

 

 

私たちは常日頃から変化を目にしている。

あ、ここにあった店なくなったんだ。

前こんな店だったっけ?

前にあったのなんだったっけ…

……

 

新しい景色だということはわかるが、今までずっと見ていたはずの景色が思い出せない。

ついにはその道を通るたびにあ、ここ新しい店だ~でも前なんだったっけなどと話してしまい、友人に「前も同じこと言ってた」と指摘されてしまう始末。

記憶力がおばあちゃん。闇である。

 

変化の瞬間に立ち会うことは、その変化の只中にいる人たちの感情を少し共有せざるをえなくて、第三者なのに無理やり関係を持たされた気分になる。

でも、ちょっとでも関わりがあったはずなのに何も知らずに「変わったんだな」と一瞬思ってまた忘れ、そのうち話題にも出さなくなるよりは、少しはましかもしれない。

 

「セリシール」はなぜ異質か

日本語の中の外国語は「それっぽい」が一番大切だから、気にしたもん負けなんですよね。


 

 

 

ですが今回、SQ12月号の新テニ(わからない人は読もう。テニプリっていいな)で、

「桜をフランス語でセリシールという」

と言ってることがどーーーーーーーーしても気になってしまって。

 

 

普段ならフランス語の多少の間違いなど笑って流せるのに、なぜこんなに許せないのか自分でも本当に謎でした。

その自分の中のもやもやを明らかにしたかったので、とにかく調べてみた。細かさなら任せろ!

そして、知ってほしいことがあるので本当に長くて専門的なことも出てきますがぜひ読んでほしい。

 

 

 

 

SQ12月号 新テニスの王子様 Golden age 249 ボーイフレンド

の、プランスくんの一セリフ

 

「ほう…桜(セリシール)か 美しい名だ」

 

  

どう考えてもこれはおかしいんです!!!!!!!

 

 

 

何が?

 

 

フランス語で桜をセリシールとなんか言わない。

 

 

 

グーグル翻訳でも和仏辞典でも、桜の仏訳は"cerisier"と出てくる。

cerisierを発音記号に直すと/səʁizje/、ざっくり日本語で読むと「スりズィエ」

/ə/は「ウー」と読むし、フランス語でsが1つの場合は基本的に濁って「ズ」と発音する。単語の最後の子音は読まないのが鉄則。

 

つまり、発音記号から考えると間違ってもセリシールとは読めない
もしかして別単語?と思って類語を調べたが、これ以外の「桜」に該当する単語は出てこず。ちなみにさくらんぼは"cerise(スりーズ)"です。

 

 

 

 

ものすごーーーーーく譲歩して、全部ローマ字読み+フランス語「風」な読み方をすると、「セリシール」にならなくもない。

ce ri   si  e   r

↓   ↓      ↓     ↓   ↓

せ り し - る

 

こんな感じに。最後に~ルって付くとフランス語っぽいね(「ぽさ」について詳しく言うともはや論文を書けてしまうので割愛)。そして可哀想なe。

と、まあこの読み方が誕生した経緯はなんとなくわかる。日本人が考えたんだろうなって感じがめちゃめちゃ伝わるけど。

 

 

じゃあなんでセリシールなんて言い方が「正しい」と思われちゃったんだろう~???
出版物だし、ろくずっぽ調べずに世に出したとも思えなくて、気になって「セリシール」でぐぐってみると。

 

 

 

 

 

めっちゃめちゃ出てくる。

アパートやらレストランやら美容室やら。

f:id:midoritjpp:20181103030945p:plain

f:id:midoritjpp:20181103031004p:plain

スリズィエより圧倒的に多いやん!!!

ここまで日本に「セリシール旋風」が巻き起こっていたことに驚きを隠せない。民主主義的に見たら、もはやcerisier=セリシールだとしか言いようがない。

 

ちなみに「セリシール 意味」で調べると、桜って意味です~♪と出てくる。

 

 

 

そして「桜 フランス語」でグーグル検索すると、スリズィエとセリシールが両方出てくる。

f:id:midoritjpp:20181103030622p:plain

こりゃ、フランス語わからん人が見たら混乱するわ。

数で見たらセリシールが圧倒的だったので、多数決でセリシールくんの勝ち!!!!!!ってなるもん。

 

 

恐らくこれが今回の間違いの背景では?

つまり、フランス語を全く知らない人からしたら、またはネットで調べた程度では、セリシールもスリズィエもどちらが間違いかなんて判断がつかない状況ってことです。

 

 

 

 

 

 

だけど、これは本当に「間違い」でしょうか?

 

 

別に桜がスリズィエだろうがセリシールだろうが全然問題ないのでは?

もはや多数決では勝ってるセリシールくん。ここまで日本で広まったことばを「間違い」とはねのけるのは、それこそことばの本質を無視しています。

 

 

 

 

「セリシール」が広まっているここはフランスではない。

ここは日本だから間違いじゃない!!!!!!

フランスに行ってセリシールって言っても通じません。なぜならそれは間違いだから。でも、日本では間違いじゃない。

 

 

 

ちょっと整理すると。

フランス語において、cerisier=桜です。読み方は/səʁizje/

ですが、日本語において(重要)、桜=スリズィエ、桜=セリシール

という方程式がもはや社会的に成立してしまっている。

 

つまり定着したモン勝ちってこと。

ここまでおk?

 

 

 

 

ここで大事なのは、

cerisier = 桜 ≠ セリシール

と言うこと。cerisierはどう転んでもフランス語だからね、どうこねくり回してもセリシールにはなれないよ。

 

セリシールということばが生まれるきっかけは "cerisier" だとしても、読み方も発音も微塵も関わりがないのでもはやその2語の間に相関関係は何もない。

関係がないということは、セリシールはフランス語ではない。

 

 

 

つまり、「セリシール」は日本語。日本生まれの日本育ち生粋の日本語。

 

 

わかりやすく言うと、「セリシール」は外来語であって外国語ではないってこと。 




 

セリシールが日本語において間違いとは言えないということはなるほどよくわかった。

さてここで、セリシールが日本語で定着した要因の一つについて考えていきたい。

 

私が思うに、一番は「音」ではないかなと。

 

 

スリズィエとセリシールは同じ「桜」を指すので、スリズィエ=セリシールという式が成り立つ。

これらを比較したとき、おそらく9割9分の人間が「セリシールの方が音がキレイ」と言うでしょう。オノマトペの世界と似たような感覚。(音や文字と認知感覚との関係を話すと論文が書け(ry)

 

 

今回の漫画に当てはめるとよくわかる。

「スリズィエ」よりも「セリシール」の方がかわいい女の子を形容しそう。なんか可憐なイメージがある。スリズィエはなんか音が濁ってて可愛さは感じられない。。。

もし編集者や査読者が「これは間違いだ!スリズィエと読まなければ!」と言ったとしても、読者は「・・・?フランス語の桜ってことば、あんまキレイじゃないんだね」とか言って受け入れないかもしれない。

そう考えると、日本語で名付けるならセリシールってとてもキレイでいい響きだと思います。意味はともかく。

 

 

 

 

ここまでつらつら書いてきましたが、まとめとして

・セリシールは日本語の中で使われる場合、間違いとは言えない

・日本人の感覚的に、スリズィエよりもセリシールの方が好まれやすい

ってことを言いたいだけなんですよね。「セリシール」って言葉を間違いだ!と掲げて世論に対抗したり無知だなんだと嘲笑しようなんて意図はまっっっったくない。

 

 

じゃあ、なんで今回の新テニでの「セリシール」は、私はこんなに認めることができないんだろう。。。

 

 

 

 

一日考えてようやくわかりましたよ。

これフランス人のキャラが言っているんですよ

 

 

 

 

フランス人が使うのは、どう考えても "cerisier" の方だとしか考えつかない。

フランス人がフランス語間違ってどうする。

 

というか「セリシール=日本語」論を使うなら、このフランス人は

相当流暢な日本語を話してやがる

まあ日本語も話せる設定でしょうが、文脈的にフランス語だと思うんですよね。

(名前に「桜」が付く女の子に対して)

「ほう…桜(セリシール)か 美しい名だ」

 

どう考えてもフランス人がついフランス語出しちゃったシーンでしかないでしょ。

 

 

 

どうしてもフランス語を使いたいなら、なぜカタカナを使っちゃったんだろう…と本当に本当に本当に残念。

 

例えばだけど、

桜 (cerisier) 

のようにルビをフランス語で振るなら全く間違いではないし、こちらの方が「フランス人がフランス語を話している」とすっきり納得する。

 

大半の読者がフランス語をわからないといっても、「桜」と日本語で書いているならば

「ああ、cerisierはフランス語で桜って意味なんだな」ってわかるはず。

 

フランス人キャラが、どんな風に発言 (発音) したのかをどうしても示しておきたいなら、苦肉の策だけどもカタカナで「スリズィエ」と書くべき。

 

 

 

 

 

 

 

フランス語は英語や日本語と比べてどうしてもマイナー言語なので、受け手は書かれた言葉を間違ってるなんて疑問も抱かず、全て鵜呑みにしちゃう。それは仕方ないというか、そもそも鵜呑みにしてしまう場面だと思う。日本のこの状況だと、「セリシールがフランス語として間違いだ」と気付ける人は本当にフランス語を学んだ人じゃないと無理でしょう。

 

 

 

 

でも、書き手までそうなってしまってどうすんのって話ですよ。

小説に、漫画に、雑誌に、ネットに載ってるから。お店の名前だから。ベストアンサーだから。

みんな使ってるから、それが正解。

 

でも、ことばに関わる人たちには、ことばに対して無責任なことはしないでほしい。という一ファンの希望でした。

席は二の次、まずは会場に入らねば

ブログなんて書こうとすればするほどうまくかけないと古来より言われているのに、やはり言いたいことをたくさん書こうとしてしまう。。。

そのため下書きがたまります ついったも同じ。

 

とりあえずそれらは置いといてこれだけ書きたいと思います。

テニミュ3rd vs四天宝寺公演

TSC先行結果出ましたね。

 

 

8公演申し込んで、当たったのは大阪1、凱旋2の3公演。ツイッターを見ると、東京、大阪など無かった、凱旋がわりと取れにくかったという世論(わたし調べ)。

ビギナーズラックも行使しているので、なんとか取れてよかったなあといったところ。しかし一応土日や楽日などを避けてたので、競争があまり激しくなかったからというのもあるかと思います。

ちなみに、2枚で申し込んだところは全て落ちて、当たったのは1枚で申し込んでました。偶然だとは思うが、1枚では当たりにくいというジンクスを聞いていたのでちょっとびっくり。そんなものはアテにならんなというおはなし。

擬態で生きるチャーケニストが解き放たれるとき

10/8 (月、祝) チャージマン研!ライブシネマコンサート Vol. 2

 

 

行ってきました。引っ越して第1回の記事がチャー研。チャーケニストの鑑である。

先に結論を言ってしまうと、最高の一言につきます。

 色々話していきますね

 

 

 

 

会場が渋谷だったので、あのスクランブル交差点で友達と待ち合わせてたんですけど、その時に「日本の渋谷というところに日本人が一番集まる交差点があるらしい、そこで爆発を起こせば日本はパニックに陥るだろう」などとジュラル星人の言いそうなこと・立てそうなガバガバ計画選手権を開催してました。準備が万全すぎる。

 

 

会場は渋谷駅から歩いて5分ほどの、区民会館のような、事務所や図書館も併設されている建物で、まるで住民票を取りに来たような気分に。しかし入口に貼られていた『本日の催し物』のところに堂々とチャー研ポスターが貼られていてそのミスマッチ感に早くも気が狂うかと思った。

なにぶんそういう場所だったので、誰がチャー研のために来ているのかよくわからず、いっそここにいる全ての人がチャーケニストなのではとイップスに陥りかけた。でも建物の周りを歩いていたチェックシャツの男性3人組はきっと間違いなくチャーケニストだったと思う(偏見)

 

 

 

 

 

ここで述べておくべきことが一つ、私は同じ友人とコラボカフェも参戦済みです。あの阿〇ヶ谷の。あのときがチャー研に関わる初めてのイベント参加でした。つまり、初めて自分たち以外の「チャーケニスト」に出会ったのがそのときです。たしか2年前の夏だったと思うのだけども。

その時の衝撃は今でも鮮明に思い出せます。そもそもカルト的人気がある、とは言うものの、「どこにそんな人々が?」という疑問が我々の中にあり、確かに有名ではあるけれどコラボカフェに来るようなファンなどいるのか…?某動画にコメントを書いた人は全て虚構なのでは…?などと、現実を知るまではまるでSFのような恐怖を友人とともに抱いていたので、予想を裏切って整理券が配られるほどの人気ぶりをこの目で見ると逆に日本大丈夫かと恐怖を感じた。

 

そのコラボカフェについても残しておきたい記憶が山ほどあるので、いつか記事にしようと思います。

 

 

 

 

 

さて、今回のオーケストラに話を戻しますが、とにかくコラボカフェなんかと比にならないくらい人がいた。あたりまえだけど。いやこんなに集客できるもんなの!?と素直に驚きが隠せてなかった。友人は受付の「チャージマン研!のチケットをお持ちの方は~」の時点で笑っていた。「チャージマン研」って名を他人が発してるだけで笑えるお年頃。

受付を通りロビーに入るとジュラル星人のフラスタがお出迎えしてくれたことが衝撃すぎて人目もはばからず爆笑してしまった。

物販も、何も買わないつもりだったのに気づいたらまんまと缶バッチを買ってしまっていて自分でもびっくり。なぜこんなにも缶バッチにするシーン選びのセンスが良いんだ???と半ギレでチャージンゴーしてる研坊とやられてるジュラル買ってた。どこにも付けていけないのに……また次のイベントに行くしかない、こうしてスパイラルに陥ってゆくのだ。。。

 

 

 

 

 

 

そして始まる期待のステージ

2部編成で、第1部は宮内國郎さんの手がけた名曲をメドレー形式で演奏するものと、チャー研のBGMのメドレー。第2部がライブシネマという形式でした。

 

 

 

 

恥ずかしながらチャー研が聴けるとウキウキで来たのんき者なので宮内さんの他の楽曲は全く知らなかったのですが、ウルトラマンのうたなどの超有名曲もありめっちゃ感動した。改めて聞いてみると、どの曲も宮内さんのカラーというか、いやはっきり言ってしまうと「チャー研み」を感じた。どれもチャー研で流れててもおかしくない。逆に作曲家として自分のカラーを音だけで確立するってすごくないですか。すごい人に作ってもらったんだなチャー研って、と感慨深かったです。なおさらなんであんなキチ○イアニメになってしまったんや。天国で泣いてるぞコラ。

 

 

 

 

 

だんだん書くのが疲れてきた。これから本番だというのに。司会者の方もそれまでのメドレー曲のことを「準備運動」とのたまう衝撃。こやつ、天下のウルトラマンをチャー研の前座にしよったぞ…末恐ろしや……

これだけじゃなく、とにかく司会の方のチャー研愛がすさまじかった。言葉の端々に小ネタ仕込んでくるし、しかも某コメント付き動画の 空耳語録を平気で使うし。最初に「たなびたいことが…」と言ったときまじで聞き間違いかと思った。

あれだけ仕込めるほどのチャー研知識豊富なのに、ひたすら語彙貧で「いや~すばらしいですね」しか言えないしなかなかにアドリブがきかないところも同人感というか、内輪サークルか?というような空気にとてつもないデジャヴな不安を感じた。なんだろうこの気持ちは…

 

 

 

他の出演者の方々(指揮者、オーケストラ、ひばり児童合唱団、ジュラル歌劇団、佐藤昇さん、など、ほかにもいたらすみません)はなんというかマジでプロ。(語彙0)

合唱団の子たちによるチャー研OPと研とキャロンのうたは透き通った歌声で壮大さを感じたし、公演中にたぶん3回くらい彼らによるOPを聞いたが、聞けば聞くたびに「いたいけな子どもたちによくもこんな歌を!ありがとう!!!!!!!」って気持ちになった。

それと魔王様、星くん、ボルガ博士、ピアノの先生などなどの声を当てられた佐藤さんの演技力が素晴らしすぎて圧倒される。本当にすごい。もはや語彙が溶けてて申し訳ないが本当にすごいんだ。声優になりたいと軽々しくのたまうオタクは星くんと魔王様の演じ分けができてからものを言え。

というか全体的に「プロのちからってすげー!」って感じさせるコンサートでした。プロの全力のおふざけというこの豪華さがどうにも伝わらないのがもどかしいが、とにかく「「「もったいない」」」の一言に尽きる……

 

合唱団の子たちは練習中この歌についてどう思っていただろうか。舞台袖で笑う私たちを見てどう思っただろうか。意味わからんアニメ映像を見て、何も笑いどころもないところで空虚に映るコメントに笑う私たちを………そしてなによりその子たちの親は子どもの晴れ舞台にどう思っただろうか………………

 

オーケストラの方々も普段はクラシックとか弾いてるだろうに、なんでこんなことを…?と冷静になると疑問しか湧いてこない。というかおそらく客が一番冷静になっちゃいけないんだろうなと思う。

ところでジュラル歌劇団って何者なのかついぞわからなかった。みんな当たり前のように受け入れてたけど本当にどういう集団でなぜその名でやっているのか何もわからずに終わった。それだけ心残り。

 

 

 

 

 

 

 

このようにプロが完全に本気のおふざけをしているという貴重な空間に身を預けていたわけですが、ときどき本当に頭のおかしい出来事が突然起こるので軽くパニックになります。その中でも特に脳が処理できなかったものがコチラ。

・「お菓子好きかい?」「うん、大好きさ!」のコール&レスポンス

・「舌打ちのテーマを皆の舌打ちで合奏しましょう!」

・「佐藤さんにくじを引いてもらい、出たセリフを言ってもらうのでリピートアフター魔王をしましょう」

 魔王様に言ってもらう←わかる

 魔王様に言ってもらって、それをリピートアフター魔王しましょう←??????

 

列挙してみるとなんだか足りない気がするけど、まあ思い出せるのが強烈すぎて他のちょっとした頭のおかしい出来事など忘れてしまったのだな。気にするな!

 

 

 

 

 

 

 

最後に魔王様の演説(生存ver.)に皆で「おおーーー!!!」と応える。つまり我々はジュラル星人だったのだ。

そしてそのあとアンコール?としてみんなでチャージングゴーのポーズをして、起立の上チャー研OPを大合唱。久しぶりにこんなたくさんの人と合唱してなんだか校歌を歌っているような懐かしさを感じてついつい声が大きくなってしまいました。まさかフルで歌わされるとは思わなかったが。

 

 

 

 

 

全体を通して、指揮者や演奏者たちスタッフのチャー研愛ゆえの構成や発言が多くてファンとって本当に感涙モノでした。というか公式がファンの喜ぶポイントをわかりすぎてて困る。傑作だワイ。

そしてどんな無茶ブリにも応えられる訓練された我々の一体感がすごかった。

うーんいや一体感というか、こう「同志」のような仲間意識も潜在的にあったような。よくわからないが、やはりチャー研の妙ちきりんな空気はチャー研好きが集まる場でしか味わえないし、たぶんそんな集まり数年に一度しかないという貴重さが相まってるんだろうなと思います。

 

 

 

 

 

終演後、渋谷の雑踏に消えゆくチャーケニストもといジュラル星人たち。こうして私たちは社会の中に擬態してまた生きていくんだなあと、その背中を見ながら思いました。

私たちが再び魔王様の下に集結し、団結と地球滅亡を誓うのはいつになるだろうか。そのときが来ることを心待ちにしましょう。

 

ツイッターで見ましたが、終演後残っていた人たちでも色々面白いことがあったみたいですね。やっぱチャー研ってすげえや。

お引越し

ヤフブロからお引越ししました。

ずっと移動したいと思ってて、さらにただの日記でもとやかく言われないところ…ってことではてブに来てみました。賑やかだしね。

 

 

 

改めましてはじめまして。

なのかと申します。平成初期生まれのアラサーでありながら文系学生(死)してます。かなりの夜型で、肌の調子を気にしながら3時に寝て10時に起きる生活。改善しろ。

ちなみになのかって名前は全然本名と関係ないです。漢字で書くと七日です。

 

 

 

好きなものには狭くとことん深いオタクな性格。

あと漫画アニメも好きで普通にオタク。ここ数年でテニスをする王子様たちに今さら沼入りしてしまい大変楽しいです。テニフ゜リっていいな。

ミュージカルも.5に限らず全般好き。マンマミーアは私のバイブル。

 

 

 

なんの生産性もない日記ブログになると思いますが、よろしくお願いします。